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2016年2月29日月曜日

部首家族パート

部首とは、いくつかの漢字に共通している部分のことをいいます。
部首は、大きくわけて『へん、つくり、かんむり、あし、たれ、にょう、かまえ』の7つがあります。
部首家族とは、同じ部首を持つ漢字のファミリーで、その漢字の意味に部首のコアイメージが反映しています。
以下にその例を示します。

部首家族『人』-(ひとやね・にんべん)コア:人間に関係があること
  • 会 - 人が会う。
  • 令 - 人が命令、号令をする。
  • 停 - 人が停止する。
  • 健 - 人が健康になる。
  • 借 - 人がお金を借りる。
  • 候 - 人が立候補する。
部首家族『手』-(てへん)コア:手に関係すること
  • 投 - 手で投げる。
  • 捨 - 手で捨てる。
  • 拾 - 手で拾う。
  • 揮 - 手で指揮する。
  • 折 - 手で折り曲げる。
  • 招 - 手で招く。
部首家族『水』-(さんずい)コア:水に関係があること
  • 氷 - 水が氷になる。
  • 泉 - 水が湧き出る。
  • 湖 - 湖の水。
  • 池 - 池の水。
  • 河 - 河の水。
  • 洗 - 水で手洗い。
部首家族『心』-(りっしんべん)コア:心に関係があること
  • 念 - 心に思う。
  • 忘 - 心を亡くす。
  • 悲 - 心が悲しい。
  • 思 - 心の思い出。
  • 快 - 心良い。
  • 慣 - 心を貫く。
部首家族『衣』-(ころもへん)コア:衣類に関係があること
  • 装 - 衣類を装う。
  • 製 - 手製で装う。
  • 裁 - 衣類を裁断。
  • 表 - 衣類の裏表。
  • 補 - 衣類のほつれを補う
『示』部首家族(しめすへん) - コア:神や祭りに関係があることを表す
    • 祭 - 祭日。
    • 神 - 神様。
    • 社 - 神社。
    • 祝 - 祝日。
    • 礼 - 礼服。
    • 祖 - 先祖。

『犬』部首家族(けものへん) - コア:犬やけものに関係があることを表す
    • 状 - 状態。
    • 犯 - 犯人。
    • 独 - 独立。

(けものへんがなぜ『犬』なのか -> 毛でおおわれている動物の代表を『犬』と考えた)
『肉』部首家族(にくづき) - コア:体に関係することを表す
    • 育 - 子育て。
    • 脳 - ノウ。
    • 胸 - ムネ。
    • 胃 - イ。
    • 腹 - ハラ。
    • 背 - セ。
    • 『刀』部首家族(りっとう) - コア:刀や切ることに関係があることを表す
    • 分 - 半分。
    • 切 - 切断。
    • 初 - 初日。
    • 刻 - 時刻。
    • 創 - 創造。
    • 列 - 列車。

『火』部首家族(ひへん、れんか) - コア:火に関係があることを表す
    • 灰 - 灰皿。
    • 炭 - 石炭。
    • 灯 - 灯台。
    • 燃 - 燃焼。
    • 熱 - 発熱。
    • 照 - 照明。

2016年2月28日日曜日

口という漢字

漢字の源流である甲骨文字と金文は、約3300年前に出来、字形は象形文字が多いとのことです。
その後、象形文字を組み合わせた、会意文字、形声文字が出来てきました。

字形には、当時の文化や習慣、宗教、儀礼等が象徴された形で畳み込まれているとのことです(ある意味当然か)。
そして、当時(日本では弥生時代頃)の生活は、神さまを中心とした文化社会で、漢字は、神や霊魂に対する祈祷や卜(占い)、生け贄、葬儀等の儀礼に関するものが沢山あります。

例えば、口という漢字は、人の口の象形ということになっていますが、甲骨文字や金文では、その使用例が見当たらず、
サイという神への祝詞(ノリト)を入れる器の形の象形であると解することで、字形の意味が理解できるとのことです。
ちなみに、人の口の象形として現れるのは、約2000年前の詩経や書経ごろとされています。

これからは、口の字形を含む漢字(会意・形声)を中心に、漢字の成り立ちと当時の文化・宗教の関係を見ていきたいと思います。

常用漢字の字数制限と字形変更

戦後、わが国は、誤った方向をもって国語政策(1946年)が出発した。
それは、漢字をわずか1850字で限られた音訓の当用漢字である。
またその後、1981年に約100字を増やした1945字の常用漢字である。
誤った方向とは、字数制限と字形をなんら理由もなく変更していることである。
つまり、以下の2つである。
  1. 漢字の字数の制限。
  2. 漢字の字形の変更。
1は、言葉の規制や伝統的な文化の断絶に繋がることは容易に予測ができたことである。
2は、3300年前に意味があって出来上がった字形を、その意味を無視して字形に変更を加え、字形本来の意味を表現できなくしてしまったのである。
たとえば、器、臭、類、戻の字形要素『大』は、本来『犬』であった。
しかし、就、伏の字形要素『犬』は、『大』にならず、なぜかそのまま。
ということで、漢字の字源を勉強するときは、当用漢字以前の字形を元に勉強します。

訓と音

ご存知にように漢字の読みは、訓読みと音読みがあります。
  • 音読み - 漢字が日本に伝えられたときの中国の発音をもとにした読み方。
  • 訓読み - 漢字のもつ意味と同じ意味の日本語をあてはめた読み方。
そして、音読みは、『行』の(呉音:ギョウ)(漢音:コウ)(唐音:アン)の3通りあります。
  1. 呉音 - 5・6世紀ごろ朝鮮半島をへて日本へ伝わってきた音。仏教に関係する言葉が多い。
  2. 漢音 - 8・9世紀ごろ国の使いや留学生達によって伝えられた。音読みとしては、一番多い。
  3. 唐音 - 12・13世紀ごろ僧や商人によって伝わった。しかし、あまり広まらなかった。
そう言えば、中国の人と一緒に仕事をしたときに、日本語の漢字の文は、結構、意味が分かると言っていました。まぁ、ルーツは同じなので当然と言えばそうだけど、ちょっと驚き…。

2016年2月26日金曜日

説文解字とは

説文解字(せつもんかいじ)とは、後漢(西暦25年-220年)の許慎(キョシン)が篆文(テンブン)、籀文(チュウブン)、古文等の字形の部首をもとに漢字を説明した研究書です。
しかし、後漢の時代には、まだ、甲骨文字と金文が発見されておらず、ある意味、補助を元にしてしまった研究書なので、字形解釈には誤りが多い。
それでも、その後(甲骨文字と金文が発見されても)の字形の研究書も含めて、説文解字に四敵するものがなく、すごい研究書なのです。
説文解字では、漢字の構成法を六書(りくしょ)として説明されている。
  1. 象形 - ものの形をかたどった字(牛、川、山、木、馬、日・・・)
  2. 指事 - 点や線などの印で表した字(一、二、上、下・・・)
  3. 会意 - 象形と指示を組み合わせた字(男、鳴、岩、明・・・)
  4. 形声 - 意味を表す部分と発音を表す部分を組み合わせた字(晴、汁、拍、請、姓、祉・・・)
  5. 転注 - 同意相承く(ある漢字の意味を他の意味に転用)
  6. 仮借 - 字形として表しがたいものを、同じ音の別の字の音のみを借りてあらわすこと(東、西、南、北…)
尚、六書に分類された漢字の数のうち、形声文字が三分の二を占め、漢字を覚える時のポイントです。

2016年2月24日水曜日

漢字の歴史

漢字が生まれたのは、今から三千三百年前(約紀元前1300年)の中国、殷王朝の時代であったとされています。
殷王の墓室から亀甲(きっこう)と獣骨(じゅこつ)が鄭丁(ていちょう)に埋められているのが発見されました。

亀甲は、亀の腹の甲で、獣骨は主に牛の肩胛骨で、そこには占いに関する字が刻み込まれていました。
これを、甲骨文字といい。この甲骨文字が、最古の文字であり、漢字の最初の形でありました。

また、殷王のお妃の墓からは、多数の青銅器が出土し、そこには、作器に由来をしるす銘文が鋳込まれていました。
これを、金文といい。甲骨文字とともに、象形の字が多く、当時の生活や文化のあり方が記された形になっていたのです。

ということで、甲骨文字と金文が漢字の成り立ちを知る基本となるのです。

つぎに、紀元前770年~403年になると漢字の統一性が失われ、繁雑な字形と簡略な字形の差も著しくなって、
繁雑な文字を籀文(チュウブン)云い、簡略かされた文字を古文(六国古文)と呼ばれました。
しかし、秦は、天下を統一すると、文字も籀文と古文を廃止し、篆文(テンブン)で統一します。

ということで、篆文、籀文、古文は、漢字の成り立ちを知る補助となるのです。

尚、本内容は、『常用字解』著者:白川静(平凡社)を大変参考にしています。
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